昭和な凸凹壁紙の上から漆喰を塗った話3

今回は最後までですよー。

壁塗りDIYの手順

手順
  1. 拭き掃除(壁紙を剥がす場合はここ)
  2. 養生・マスキング
  3. 下地の補修
  4. アク止め(1日以上置く)
  5. 塗仕上げ←
  6. チリ掃き・片付け←
道具や材料はこんな感じです。
材料と道具
  1. 壁の材料(漆喰・水など)
  2. 汚れてよい格好(薄くても良いので長袖長ズボン必須)
  3. ゴム手袋(おススメは使い捨てのもの)
  4. マスク
  5. ゴーグル(あれば)
  6. 壁材を入れておくもの≒鏝板
  7. 壁材を混ぜるセット≒たらい・柄杓・ショベルなど

壁材を混ぜる(混ざっている人は省く)

最近は練済みのものがバケツで売ってますが、高いので買わないです。私は、今回配合済みの粉の漆喰と京壁を練って使ったので、四角い洗い桶内で混ぜました。

使ったひしゃくはこれ、万能ヒシャク
柄杓

ちなみに鏝板(こていた)は手づくりしました。廃材が余っているので、べニアと角材で。

こていた鏝板

材料を練るのは、特に注意も要らないと思います。換気の良いところで、まず粉の材料をそっと出して、あとは水を少しずつ足しながら練っていきます。袋に書いてある分量は、はっきり言ってシーズンや雨の前後などでかなり変動します。書いてある分量をドバっと入れるとべちゃべちゃになることも有ります。塗りやすそうな堅さを追求して見てください。

エラそうに書きつつ、ゆるすぎでベチャベチャ気味の壁材

今回は、京壁1袋
調合済みの粉しっくいも1袋、確か4㎏の方だったはず…(もううろ覚え)

水加減が難しいです。

塗っていきます

何度も書いていますが、アルカリです。
肌荒れに気を付けてくださいね。
粉を混ぜる時に粉が髪に飛んでいると、髪もシキシになったりします。

鏝板(小さいバケツなどでもOK)に壁材をよく混ぜて取り、壁に塗っていきます。

私はゴム手袋のまま手に取って弧を描くように塗っていきました。鏝のある方で、表情をつけたい方、まずは平らに塗って下さいね。あ・冬に塗る場合ですが…氷点下になると凍てついて壁は失敗するので温度管理気を付けてください。

エアコン乾燥は壁に良くないので、できれば自然乾燥がおススメです。

今回私は、1回塗って表面が乾き始めた辺りで、薄付きしすぎた箇所だけ2回塗しました。

塗終わり・チリ掃除・凹凸付け

これは気温で変わりますが、塗り終わったら乾燥する前に隅のマスキングを取っていきます。
パリパリに乾いてから剥がすと、繊維が壁材には入っているので一緒に剥がれてズタズタになります。
この後職人さんはチリ掃除と言って、お水を含ませた刷毛で端の部分を丁寧に掃除されます(私はそこまでしない)。

手で粗く塗った壁は凹凸が多いので、乾き始めた辺りで平らなもので軽く押しておくと後からのパラパラが減ります。例えば滑らかなガラス瓶の底とかですね。手で押しても良いですが、指の型が残らないように!

全部終わったら下の養生を外します。粉が立つのでそっと丸めて廃棄しましょう。

数週間後完成

良い感じの淡いベージュに落ち着きました。
今回は配合済みを使ったためか、あとが1週間近く臭かったです。
伝統的な藁すさ・砂・漆喰の配合でも独特の匂いがありますが、密閉してもそこまで不快ではないんですが、多分接着剤も配合済みだったのが敗因ですね。

色々映えそうな壁紙が1面出来たので、今後楽しんで行きたいと思います。